ktKBDのキーボードメイキング

自作キーボードを作っていきます。

キーキャッププリント

 

日本語配列のキーキャップが少ないとう事で、だったらプリントして作るとうのもありますね。ただ、そのプリントサービスも探してみてもそんなに無い感じではあります。

 

まずは自作キーボードを作る人は知っているであろう遊舎工房のプリントサービス。

オリジナルプリントキーキャップ (複数版)

キャップによって値段が変わりますがDSAの白だと16個で¥3,256円ですね。作るキーボードが何個キャップが必要かにもよりますが大抵50個以上だとして¥13,024円以上はかかる事になります。
とはいえDSAにカラーでUV印刷できて仕上がりもサポートも期待できるのであれば高くは無いんじゃないかと。ただし残念な事に1u以外のキーは選べないようです。

 

次にこれも有名であろうサービスがWASD Keyboardsのプリントサービス。

Custom Art Cherry MX Keycaps

しかしこれはたった1個で$12ドル。別メニューのテキストだけのプリントにしても$9ドル。1個でこれは高い。50個以上をプリントしたら10万円に到達してしまいそうです。

キーキャップも品質が悪いとまでは言いませんが質感の高いものとも言えないのでなんとも。しかもUSPS発送だと日本に届くまで2〜3週間かかります。

 

もう一つあったのがMax Keyboardのプリントサービス。

Custom Color Printed Keycaps

単品プリントはやはり$10ドルと高いですがキーキャップセットのプリントなら60%セットで$25ドルとむしろ結構安いです。
ただしISO配列で日本語配列とは各列の数と取り揃えが違うのと、各列で形状が異なるOEMタイプなのでFULLキーセットにしてテンキー部分に必要なものをプリントして付け替えるということが必要かと思われます。その場合は$55ドルです。これでも安いですが。ただし左シフトの2.25uは手に入りません。

 

で、私が探したところだとこの3つしかプリントサービスはなさそうです。
私が好む標準配列ならまだ市販品がありますが、自作キーボードはレイアウトが通常と異なっていることがほとんどなのでそれ専用のキーキャップを作れるのが一番いいのですがそのサービスは数少なく内容も完全では無いという感じです。
多くの自作キーボードの完成サンプルがアルファベットの部分だけと他は絵柄や色で機能を表しているのは既存のキャップで使えるのがそういう所になるから、という事なんでしょうね。

 

日本語配列キーキャップ

 

日本語配列自作キーボードを作るにあたってキーキャップも日本語配列を入手しなければいけません。しかし売っているキーキャップはほとんど英語配列です。まあそれは市場規模的にそうだろうなといった感じです。

おそらく日本語配列とはひらがなを全て割り当てるべくキーを増やしたものという事なんでしょうが、なぜその時に記号の配置を変えたのか。記号を同じ配置のままにしてあれば英語配列キーキャップのほとんどを使えるので何も悩むことは無いんですけどね。ちなみに私はかな打ちはしないので日本語キーボードであってもかな印字はいらないです。

 

さて日本語配列キーキャップを買うとしたら何があるかをピックアップしてみました。まずはこれ。

Majestouch 交換用キーキャップセット 日本語108キー・かななし製品情報 | ダイヤテック株式会社

これは定番中の定番と言えるんじゃないかと思います。入手性もいいと思っていますが何故か今はかな印字なしが在庫切れです。復活してくれるといいのですが。
あと色があまり無いですね。限定カラーのような物も出ますが好みに合うかどうか。

 

次に最近出回っているようなのがこれです。
CORSAIR PBT DOUBLE-SHOT PRO キーキャップ Mod キット

商品ページの写真が英語配列なので不安になりますが買ってみたところちゃんと日本語配列でした。PBTの感触も良くダブルショットの文字もバックライトなしでもはっきりと見えるのでなかなか質感が良いです。しかし今後も継続的に販売してくれるものかは少し不安なところです。

 

そして色々探していて見かけたのがこれ

メカニカルキーボード用ABSプディングキートップ | HyperX

下が透過の白でトップが不透過である事がプディングという事なんでしょうね。こんなものをわざわざ日本語配列で出してくれているとは驚きですが今出荷してあるものだけで継続販売はしてくれないんじゃないかと思ってしまいます。

…入手できそうなものとしてはこの3つくらいでしょうか?非常に少ないです。まぁ売れないと思うので出してくれているだけありがたいとすら思えてきます。
なんなら通常のキーボードをを買ってキャップとスイッチの部品どりしてしまう覚悟があれば選択又は増えますね。まぁそれくらい少ないという状況です。

 

キーボードの物理配列

 

さてキーボードの配列、特に物理配列を私の指が覚えてしまっていてたとえ0.25uずれていてもミスタイプが増えるという事で、じゃぁ具体的にどこが重要なのかを自分なりにあげてみます。

 

まずR4〜1列の位置。これがR4からR3へ0.5u、R3からR2へ0.25u、R2からR1へ0.5uとなっています。

これは市販のキーボードでもほとんどこうなっている…はずなのですがコンパクトキーボードではR1列をずらしがちです。
そして自作キーボード界隈ではこのズレがそもそもないというのが主流という気もするのでなんとも。元々はタイプライターのハンマーがぶつからないようにこうなっていただけで現代においては意味のないズレなのですが私の指が覚えてしまっているので仕方ないですね。

 

次はスペースキーと変換・無変換の位置です。スペースキーはNの下を主に使いますが右手にマウスを持ちながらスペースを押したい場合はVの下を打っています。変換・無変換は0.75uというより中心(GとHの間)から等距離で左右に配置されていればいいという感じです。

変換・無変換は設定で英数・かなに変えて使っています。…つまりこのスペースキー周りはMacの配置という事です。Windowsの基本は左上の「全/半」キーで全角半角を切り替えますがトグル動作なので現在どちらになっているかを気にしなければなりません。画面にもデカデカと出たりしますね。
しかしそもそもMacの「英数・かな」キー方式であれば英数を押したら半角だけ、かなキーを押したら全角だけにしかならないのでそれぞれ何回打っても平気です。以前のモードが何だったのかに関わらず今からの入力はどちらを打ちたいのかというだけです。これはかなり合理的だと思いますね。

で、この位置関係はどのキーボードでもそうなっているかというと…なっていないのが多いです。左右どちらかにずれていたりスペースバーがやけに大きかったりと。
ひどいのは折りたたみキーボードでスペースバーの右側が無いものがあり、ここを常用している私には一切使えないキーボードでした。

 

細かいことばかり言っている気がしますが続きます。
次はCtrlとShiftの位置です。Ctrlは左下角の位置からXCVの位置を指が覚えているという感じです。よく使いますからね。Shiftは図のFに限らず全キーを使いますがこれは右端を左手の小指で押しています。ちなみにQAZは本当は右手で右Shiftを押しながら左手の小指で押すべきですが私の癖でShiftを左手小指、QAZを左手薬指で押しています。つまり右Shiftは一切使っていません。

さすがにShiftの位置はどのキーボードでもこうなっていると思いますがCtrlの位置にFnキーを置いているような物は私的には使えないです。

さて細かいながらにそんなに厳しい条件でもないのでこれを満たす・もしくはほぼ満たすキーボードくらいいくらでもありそうなものですがまだ条件があります。
それは右手側はマウスを広々と使いたいのでエンターキーより右はない方がいい、つまりは60%キーボードがいいという事に。まとめると以下のような感じ。


そして最後にとどめのわがままで方向キーはFNなしで使いたいのでエンターキー下あたりに押し込まなければならず、そうすると他の位置関係がずれてしまっているというキーボードがほとんどなのです。

一応私が探した中でこの条件にかなり近いものがあり、実際買って使っていのが以下のもの。

しかし右側に少しはみ出してしまっているのとスペースキーが長めなんですよね。物自体はすごく良くできていて質感はすばらしいのですが。

やはり完全ではない事と、自作キーボードの左右分割や超スリムなかっこよさも欲しいという事で「配置は頑固なほどに普通、でも自作キーボードっぽい物」を作りたいなと考えているという次第です。

キーボードの配列について

 

自作キーボードを作るにあたって私は日本語配列にしたいと思っています。

 

大昔にLogicoolCordless Freedom Pro(CK-75ME)[※リンク先ページ中程]という英語配列のエルゴノミクスキーボードを使っていたこともありますが、既に指がワープロ時代から日本語配列で打ってきたため記号の位置の違いがどうしても慣れませんでした。

もし英語配列に慣れたとしても仕事で支給されるPCは問答無用で日本語配列である事と個別の用途で操作するPCもやはり日本語配列であるため日本にいる以上は日本語配列からは逃れられないという考えでいます。

 

そんな事からHHKBの人気が出た時も英語配列という事で躊躇していましたが日本語配列かつ静電容量のHHKB Professional JPが出るという事で買ってみたのですが、どうも使っているとR1列(ZXCV...の横一列)をタイプミスするのでよくよく見てみると位置が微妙に左に寄っている事に気づきました。R1列はR2列に対して0.5u右側にずれているところこのキーボードは0.25uとなっていておそらく右端にShiftを1u入れたいためにこのようになっているのかなと。

たった0.25uの違いですが指が標準の位置で覚えてしまっているため結局これも慣れずに使用をやめてしまいました。

 

これらの経験からどうやら私の指は日本語配列かつキーの位置が標準どおりにないと快適に打てないという結論です。

だったら市販の普通のキーボードを買えばいいじゃんという事にもなりますが、実は市販のキーボードであっても完全な標準通りの配列は私が探した限りではありません。いや「完全」なんてものはそもそも定義自体がなく私が勝手に思っているだけかもしれませんが、どうにせよ売っているものでは満足できないので自作しようという事になった、という感じです。

 

じゃぁその完全とは?という話は順次していければと思います。

自作キーボードについて

 

こんにちわ。ktKBDと申します。

読み方は「けーてぃーきーぼーど」です。

自作キーボードについて書いていきたいと思いますのでよろしくお願いします。