ktKBDのキーボードメイキング

自作キーボードを作っていきます。

キーボードの物理配列

 

さてキーボードの配列、特に物理配列を私の指が覚えてしまっていてたとえ0.25uずれていてもミスタイプが増えるという事で、じゃぁ具体的にどこが重要なのかを自分なりにあげてみます。

 

まずR4〜1列の位置。これがR4からR3へ0.5u、R3からR2へ0.25u、R2からR1へ0.5uとなっています。

これは市販のキーボードでもほとんどこうなっている…はずなのですがコンパクトキーボードではR1列をずらしがちです。
そして自作キーボード界隈ではこのズレがそもそもないというのが主流という気もするのでなんとも。元々はタイプライターのハンマーがぶつからないようにこうなっていただけで現代においては意味のないズレなのですが私の指が覚えてしまっているので仕方ないですね。

 

次はスペースキーと変換・無変換の位置です。スペースキーはNの下を主に使いますが右手にマウスを持ちながらスペースを押したい場合はVの下を打っています。変換・無変換は0.75uというより中心(GとHの間)から等距離で左右に配置されていればいいという感じです。

変換・無変換は設定で英数・かなに変えて使っています。…つまりこのスペースキー周りはMacの配置という事です。Windowsの基本は左上の「全/半」キーで全角半角を切り替えますがトグル動作なので現在どちらになっているかを気にしなければなりません。画面にもデカデカと出たりしますね。
しかしそもそもMacの「英数・かな」キー方式であれば英数を押したら半角だけ、かなキーを押したら全角だけにしかならないのでそれぞれ何回打っても平気です。以前のモードが何だったのかに関わらず今からの入力はどちらを打ちたいのかというだけです。これはかなり合理的だと思いますね。

で、この位置関係はどのキーボードでもそうなっているかというと…なっていないのが多いです。左右どちらかにずれていたりスペースバーがやけに大きかったりと。
ひどいのは折りたたみキーボードでスペースバーの右側が無いものがあり、ここを常用している私には一切使えないキーボードでした。

 

細かいことばかり言っている気がしますが続きます。
次はCtrlとShiftの位置です。Ctrlは左下角の位置からXCVの位置を指が覚えているという感じです。よく使いますからね。Shiftは図のFに限らず全キーを使いますがこれは右端を左手の小指で押しています。ちなみにQAZは本当は右手で右Shiftを押しながら左手の小指で押すべきですが私の癖でShiftを左手小指、QAZを左手薬指で押しています。つまり右Shiftは一切使っていません。

さすがにShiftの位置はどのキーボードでもこうなっていると思いますがCtrlの位置にFnキーを置いているような物は私的には使えないです。

さて細かいながらにそんなに厳しい条件でもないのでこれを満たす・もしくはほぼ満たすキーボードくらいいくらでもありそうなものですがまだ条件があります。
それは右手側はマウスを広々と使いたいのでエンターキーより右はない方がいい、つまりは60%キーボードがいいという事に。まとめると以下のような感じ。


そして最後にとどめのわがままで方向キーはFNなしで使いたいのでエンターキー下あたりに押し込まなければならず、そうすると他の位置関係がずれてしまっているというキーボードがほとんどなのです。

一応私が探した中でこの条件にかなり近いものがあり、実際買って使っていのが以下のもの。

しかし右側に少しはみ出してしまっているのとスペースキーが長めなんですよね。物自体はすごく良くできていて質感はすばらしいのですが。

やはり完全ではない事と、自作キーボードの左右分割や超スリムなかっこよさも欲しいという事で「配置は頑固なほどに普通、でも自作キーボードっぽい物」を作りたいなと考えているという次第です。